イタリアから見る日本とコロナウイルス

さて、ご存知の通り、イタリアは3月中旬から完全に外出禁止、必要最低限のお店しか開いておらず、仕事もリモートワークとなっている。

2020年4月1日現在、ここ数日イタリアから日本の様子を見ていてなぜかソワソワしている。

日本の友人や知り合いからイタリア大変そうだね。大丈夫?気をつけてねと連絡がくる。とても嬉しいのだが、あれ?なんだろうこのひとごと感?日本このままで大丈夫?と感じるからだ。

世界各国の大都市がロックダウンとなっている中、日本は先週末外出を自粛するようにとの指示があったとのこと。自粛と言われて自粛する人がどれほどいるのだろうか。

もちろん政府に全て責任があるわけではなく、一人一人の意識が大切というのはもちろんなのだけれど、この状況では難しいと思う。

イタリアで3月初旬に自粛の指示があったとき、わたしは外出した。

レストランに行くのは控えようと思ったが、一人でウロウロするくらいいいだろうと思った。公園に散歩に行ってもいいじゃないかと思った。

でも、こう考えるのはわたしだけじゃなくたくさんの人が、散歩くらいちょっと買い物くらいと思ったら、全く意味がない。一人でウロウロしていても当然数人とはすれ違った、電車にも乗った、買い物に行った時賞味期限を確認するために幾つかのパッケージを触った。もしわたしが、ウイルスを持っていたら、何人何十人何百人にうつしただろうかと思うと恐ろしい。

今、SNS上で多くの人が、日本でも家にいようと発信し、心がけている人も多いように感じる。ただ、日本で仕事をしていた時を思い出してみたら、わたしはstayhomeできる自信がなくなった。

今4月、いうまでもなく忙しい時期。もし、会社からリモートワークの指示がなければきっと仕事に行く。コロナウイルスが流行っているので家から仕事をしますとは絶対に上司には言えない。書いていてバカげてるとも思うが、このような状況でも自らはたらきかたを変えることは少なくともわたしが以前働いていた会社ではとても難しかった。

このような状況で働いている人がどれくらい日本にいるだろうか。先日妊娠した友人は、この状況で満員電車に乗りたくないから仕事をやめようかと考えていると聞いた。この状況で休ませてもらえない会社なんてやめたらいいとも思うが、そんな2択になること自体が間違っている。

だからわたしは、日本の政府に本当に動いてほしい。イタリアでは国のトップが自ら声をかけ、自宅にいることを指示し働くことを禁止した。みんなが危機感を持ち、家にいること不要不朽の外出を避けている。それでもまだ、何百人もの人がなくなっている。

日本も、国としてリモートワーク、外出禁止を呼びかけない限り、全体の意識はなかなか変えられないし一向に徹底したstayhomeはできないと思う。

3月中旬からみんな家にこもっているのに一向に感染者は減っていない。一度広まったものを抑えるのがどれほど難しいことなのか知らなかった。どれほど急激に広まるのかもわからなかった。コロナウイルスの怖さを今になって感じている。

日本はこんなイタリア、他の国の状況を知っているはず。絶対に日本は例外ではないと思う。だからこそ週末外出自粛なんて呑気なことを言っている暇はない。今動いてほしい。お願いします。

https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20200329/1051581.html

(うに)


1コメント

  • 1000 / 1000

  • にしだ

    2020.04.03 16:10

    故郷を思うね。香川、かっこいいわーーー